AWS、他クラウドサーバー利用時に忘れてはいけない3つの脆弱性診断

AWSや他のクラウドサーバーを利用してWEBサイトを運営している方々から「サーバーはクラウドなのにセキュリティ診断っているの?」というご質問をよくいただきます。

結論から申し上げると必要です。AWSやGoogle、他のクラウドサーバー会社は自身のサーバーのセキュリティ対策は実施していても、各サイト毎の環境やアプリケーションのセキュリティ対策を実施してくれることはありません。

この記事では事業主や制作会社でAWSを筆頭にクラウドサーバーを利用する皆様に必要な3つの脆弱性診断サービスをご紹介します。

 

予期せぬタイミングで訪れるクラウドセキュリティに関する課題

セキュリティインシデントは突然やってきます。インシデントだけではなく顧客や経営層、上司、営業部門やサポートスタッフからクラウドセキュリティに対する質問も突然やってきます。

「新たにリリースしたページは、脆弱性診断を受けるべきか?」

「コンプライアンス遵守の一環として、定期的な脆弱性診断が必要か?」

「システム配布時には、脆弱性診断結果の報告書提出が必要か?」

「クラウドシステムに設定エラーや見逃された脆弱性は存在しないか?」

「個人情報漏洩の危険性に関して、顧客からのフィードバックはあったか?」

これらの質問が出たときどれだけの方がすぐに返答出来るでしょうか?

日常の業務だけで手一杯でも、セキュリティ関連の要求は優先度が高く、迅速な対応が必要です。さまざまな質問や状況に対応するために事前に3つの主要な脆弱性診断サービスを把握しておくと、迅速で効率的な対応が可能になります。

 

クラウドサーバーに必要な3つの脆弱性診断

1.WEBアプリケーションのセキュリティをチェックする「WEBアプリケーション診断」

近年、企業や商業WEBサイトのシステムはより複雑になっており、CMSやメールフォームなど様々なウェブアプリケーションが利用されています。WEBアプリケーション診断とは、AWSに載せられたWEBアプリケーションに対して脆弱性を見つけ出し、セキュリティリスクを削減するための技術支援を提供する診断です。WEBアプリケーション診断には様々な方法があり、経験豊富なセキュリティエンジニアが攻撃者の視点でシミュレーション攻撃を実行する手動診断や、ツールを使用し安価にスピーディーに実施できる自動診断の二つがあります。

診断方法や実施先によって費用は大きく異なってきます。詳細は下記記事にて記載しておりますのでぜひ参考にして下さい。

脆弱性診断(セキュリティ診断)の価格は無料から数百万円!価格が決まる仕組みを解説

また、AWSはじめ多くのクラウドサーバーではWEBアプリケーションの脆弱性診断実施前に事前に申請が必要な場合があります。詳細は下記記事でご確認頂けますので実施前に一度ご覧ください。

 

2.スマホアプリ(Android/iOS)のセキュリティをチェックする「スマートフォンアプリケーション診断」

スマートフォンアプリケーション(以下、SPアプリ)診断は、クラウドサーバーを利用して制作されたAndroid/iOS/iPadOS対応のSPアプリを対象とした脆弱性検査サービスです。SPアプリの公開時だけでなく、大きな更新/小さな更新が予定されている時にも必要となってきます。

SPアプリ診断では、検査の対象となるフレームワークや通信プロトコル等を幅広く検査します。マルチプラットフォーム環境、通信プロトコル、SDKやフレームワーク、そしてデバッグの防止は有効状態のアプリケーションでも、高い専門技術を持つセキュリティエンジニアが手動診断で実施することが一般的です。

 

3.クラウド環境の問題点を発見する「クラウド診断」

クラウド診断はAWS、Google Cloudといったクラウド環境を対象にしたセキュリティチェックです。システム構築と運用にはセキュリティ上の最善手法が用いられますが、それでもなお、完全で安全なシステム環境を持続的に保つのは困難なことです。脆弱性は日々新たに発見されており、セキュリティリスクは増しています。また、企業内や協力業者など、人間による細かい操作ミスが発生するのも珍しいことではありません。

クラウド診断では、クラウドの設定ミスや存在する脆弱性、そしてWebアプリケーションのクラウド上の設定や脆弱性などを評価しています。「Amazon Inspector」、「Orca Security」など、業界で高い評価を得ている診断ツールやソリューションを使用し、多くの診断経験を持つセキュリティエンジニアによる手動検査も選択肢としています。これにより、予算や要求に合わせて最適な選択が可能になります。

Amazon Inspector

 

まとめ「クラウドサーバーでもセキュリティ対策は必ず実施する」

今回はWEBアプリケーション診断、スマートフォンアプリケーション診断、クラウド診断の3つを取り上げました。AWSや他のクラウドサーバー上でのセキュリティ強化において、3つの脆弱性診断は非常に効果的な手段となります。

それゆえに、診断サービス提供業者やそのサービス内容等の情報をあらかじめ知っておくことは重要です。これは自社やクライアントのセキュリティとコンプライアンスへの対応、あるいは予期せぬセキュリティインシデントへの迅速な対応力を保つためです。

すぐには不要と感じるかもしれませんが、クラウドセキュリティを向上させるための脆弱性診断をきちんと理解しておくことは大切です。また、インシデントが起きてからではなく、予防の為にもサイト制作時や平常時に対策をしていることが最も重要な対策だと思います。

 

secuasは今回取り上げた3つの診断のうちのWEBアプリケーション診断に特化したサービスです。初期費用無し、月1万円から利用出来て社内エンジニアがいなくても導入・運用が可能な新しい脆弱性診断サービスとなっております。

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